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さらば「さらば国分寺書店のオババ」という話
今日のタイトルは、非常にややこしいよね?
そう思う。そう思う。
だって「さらば」という言葉が誤植か?と思う感じだもんね?
知ってる。知ってる。
でも、これは「わざと」やってるわけだしや。
そこに意味があるんだしや。
それに気づけしや。
・・・なんて感じで話を進めていきますので、お付き合いいただければ、これ幸いなのである。
てなわけで、話を本線に乗せると・・・
ワンは、エッセイというものが好きなのである。
エッセイというものに強烈なRESPECTを感じるのである。
じゃあ、なぜ、そんな病的な「エッセイ・マニア」になってしまったか?というと、これまた「人に歴史あり」的なドラマが存在するのである。
今回は、そこらへんの話を、ツラツラと書き進めてみたいと思うから、読んでいただければ、これ幸いなのである。
ワンがエッセイというものに出会ったのは、小学校の低学年だったと思う。
NHKのFMラジオで、椎名誠さんの「さらば国分寺書店のオババ」というエッセイを、伊武雅刀さんが朗読するという番組があって、それが面白くて面白くて面白すぎて、聞き込んでいたのである。
そう考えた時に、ワンの文体は、椎名誠さんにインスパイアされてるなあと思ったりするし、言葉を発した時の感じは伊武雅刀さんのイメージを丸パクリしてるかもなあと思ったりするのである。
そうやって、古き良き時代を懐古していると「そういえば、スネークマンショーが大流行した頃に放送されていたのが、この「さらば国分寺書店のオババ」だったのだよなあ」と、ニヤリとしてしまうのである。
スネークマンショーといえば、青春時代を懐かしく思い出す方もいらっしゃるだろうと容易に予想できて、「こなさん、みんばんわ」なんて書いたら「あったあった。懐かしい懐かしい。」なんてリプライがもらえるかしら?なんて、ちょっと強欲な一面が出てきたりして、そんなこんなの状況を踏まえ「ビバ!昭和!」な空気感が立ち込めるのである。
この感じが「平成生まれには、わかるめえ」という江戸っ子みたいな言い方になるが、「昭和生まれである」という身勝手な優越感の表れなのである。
このバイブスがあるので「バブル大好き芸人」みたいな女の子が出てきて「ワンレン、ボディコン、舘ひろし」なんて決め台詞を微笑ましく受け入れている自分がいると思う。
が、
この状況を、もう少し深く分析すると、ワンは単純に「ビバ!昭和!」「昭和イチバーン!」と、無邪気にノスタルジジイになっているのではなく、無邪気な面の裏側に間違いなく影の部分があることに気づいているのだ。
具体的な例えをすれば
昭和初期生まれの方々が、自然発生的に「大正生まれ」「昭和一桁生まれ」「戦中派」「戦後派」なんて、自らをカテゴライズしてきたように、ワンも今「バブル世代」とか「昭和生まれ」などと、自分自身を括り始めたのではないか?と思うのだ。
これは、新しい時代(潮流)が起きてきたからこそ生まれるムーブメントであると解釈しているのだが、まさに我々が青春を謳歌していた昭和は「過去の遺産」になってきたということだと考えるわけである。
もっと、ざっくばらんにいうと、我々は「平成生まれの人たち」から、「過去の人」とカテゴライズされており、それを自らも気づいているものだから、そこに抗えないことはわかっていながらも、なんとかプライドを維持したい欲もあり、「ビバ!昭和!」的なスローガンのもと自らの自我を守ろうとしているのではないか?なんて分析するわけである。
と、ここまで考えてくると、すごい自虐的な思考で、若干寂しく思うところもあるのだが、これこそが「盛者必衰」とか「諸行無常」ということであろうと思われ、決して悪いことではなく、ここにこそ日本人特有の美学があり、我々(昭和生まれ)は「その領域に突入いたしました!」ということなんじゃないか?と強く訴えたいわけでありますっ!!
現代は、めまぐるしいスピードで、刻一刻と、その形を変化させており、そこについていくのも一苦労という実情もありますが、昭和のアナログな社会を知ってる我々だからこそ「わびさび」をバックボーンに、情報の取捨選択をして、この荒波の中を上手に進んでいけるスキルを持っており、この遺産こそが次世代に残すべき宝であり、この「次世代に残す」ということが、我々に与えられた使命なんじゃないでしょうかっ!? ・・・なんて力説してしまうのでありますっ!!
「さらば国分寺書店のオババ」がド真ん中であった昭和は、すでにいくつか前の時代になっており、その頃にしがみついて生きていくのは読み違いであるように思われ、「ばいばい、ノスタルジー」という意味を込めて、今回のタイトルが決まったわけです。
とうわけで、ここで、冒頭の7行を再度読み返していただきたい。
そうすれば「ああ、なるほどや」とか「言いたいことはなんとなくわかるしや」となることウケアイなわけである。